この時期に北の大地に通い始めて何年経つでしょうか?
毎回、会いたい鳥の筆頭だったユキホオジロですが、
撮るどころか見る事さえ叶いませんでした。今回、ようやく
願いを叶えることが出来ました。広い雪原にカメラマンは
山鵜一人。双眼鏡で進行方向前方に鳥の集団を発見しました。
飛び立つ姿は白と黒のコントラストがはっきりした鳥・・・
思っていたより少し大きい鳥だったのですが、ユキホオジロ
と確信し、雪上匍匐前進。気温が高く、雪も融け気味でした
が、そんなのかんけーねー、です。
それなりの距離まで近づき撮影開始。チョロチョロ動く
ので思うように撮れません。おまけに寒く手は悴み思うよう
に動かず、おまけにテンションが上がりすぎて設定も混乱
おまけに目の前のシャーベット溜まりでシャーベット浴びを
始める始末。
いやー、嬉しかったですね。やっぱり。この地域に行けば
居るのは分かっていても、山鵜にとっては久々のライファー
です。既に地面に落ちた餌を啄むばかりなので、理想の構図
の枯穂止まりは叶いませんでしたが、思っているより鮮やか
な白色、嘴のオレンジ、黒い羽根、魅力的な鳥でした。
この日は現地に到着すると、強烈な濃霧で視界は10m
以下の状態、鳥の撮影はお先真っ白でした。
雲の流れを確認し、粘る事にしたのが正解で、それが
今回の出会いに繋がりました。
ただ、いざ願いが叶ってしまうと、後で写真を見て凹む
山鵜です。構図、設定、・・・ どうしてこういう写真?
と思ってしまいますね。
とっさの判断でキッチリと設定し、構図を決め、ばっちり
と写真を撮る諸先輩方には本当に頭が下がります。
まだまだ修行がたりませぬ。