山鵜の野鳥草子

yamauf.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

最近あまり聞かなくなりましたね、躾。
こんな山鵜でも小さい頃親から躾けられたものです。
人に迷惑をかけるな
噓をつくな



人間の世界だけかと思っていたのですが
鳥の世界にもあるようですね。
この日、タマシギ親子にその光景を見せてもらいました。
躾_a0143780_21371945.jpg
子供たち3羽が♂親から餌をもらっていました。
餌は主にタニシやヤゴが多かったですね。
どの鳥たちも同じですが、雛たちの成長は
日を追う毎に大きさに差が出てきます。
強いもの(大きいもの)は餌の獲得が早く
更に差が広がっていくのは当然です。
 この時は、中サイズの子がヤゴをもらったのですが
大サイズの子がそれを横取り・・・
躾_a0143780_21434842.jpg
その様子を見ていた♂親は(怒)のようでした。
ヤゴを奪い取った大サイズの雛に猛然とアタックです。
躾_a0143780_21463400.jpg
このポーズは威嚇のポーズです。
今までに、イタチが出没した時やケリが近付いた時に
見たことがあります。
この時は大サイズの雛に威嚇、つまり叱っているのでしょう。
気が付かずにヤゴを奪おうとする大サイズ雛は・・・
躾_a0143780_21504418.jpg
お父さんタマに上から乗られ厳しく叱られたのでした。
育雛中の鳥の観察といえばツバメ位しかありませんが
こういうシーンはあまり見たことが有りませんでした。
まさに、躾なのでしょうか。
躾_a0143780_21540624.jpg
人間の世界では、ここまでやると虐待になるのかな?
山鵜世代ではある意味当たり前の親の躾でした。
確かに怒られるのは兄弟喧嘩が一番多かったかも(笑)
 何気なく給餌をしていると思っていた野鳥の親子、
実は親は考えながら育てているんだなー、とちょっと
感動したのでした。


by yamau-f | 2016-09-29 21:29 | タマシギ